糖尿病治療薬(マンジャロ皮下注アテオス)の勉強会

糖尿病は日本で約550万人(R5年)が治療を受けている生活習慣病の一つです。糖尿病治療には、①内服薬、②インスリン製剤と、③インスリンではない薬(非インスリン製剤)が存在します。今回の勉強会の「マンジャロ皮下注アテオス」は「GIP/GLP-1受容体作動薬」というもので、簡単に言うと、膵臓からインスリン放出を促すお薬です(上記の③に該当します)。


この薬のいい点は、食事をしたときだけ、インスリン放出を促すということで、空腹時の低血糖を起こしにくい薬です。また、同じような製剤で「トルリシティ」という製剤は「GLP-1受容体作動薬」であり、今回の「マンジャロ」は「GIP」という新たな受容体にも作動する薬となります。臨床結果では「トルリシティ」よりも「マンジャロ」の方が、HbA1cを下げる効果もみられたことから、トルリシティで効果がみられなかった患者さんには、さらなる一手の薬になるかと思います。中山ファーマシーの各薬局でも「マンジャロ」の処方は多くなってきた印象があります。


「マンジャロ」の特徴として、週1回だけというのが使いやすさがポイントです。また、注射の痛みの評価ではほとんどの患者さんが「痛みなし」の評価をしており、自己注射が初めての患者さんによる評価でも「使い方が簡単」、「使い続けたい」という割合が多くなっています。注射で痛みが苦にならないという製剤ですので、これは患者さんには大きなメリットかと思います。


副作用としては悪心が全体的に多いようです。対処法として「脂っこいものを減らす」、「食事を3〜4回に分けて摂取する」との説明がありました。


ちなみに、「アテオス」のネーミングですが、「当てる。そして、押す」という注射の使用方法から来ています(グッドデザイン金賞受賞)。すごく分かりやすいですね。


糖尿病の注射薬と聞くと「インスリン製剤」をすぐに連想するかと思いますが、近年では新たな作用機序が開発され、低血糖が起こりにくい、非インスリン製剤の注射薬も注目されています。糖尿病治療薬で疑問などあれば、いつでもお近くの薬局までご相談ください。


野のはな薬局 F